其の七


日時: 2002 年 7 月 20 日(土) 17:00
場所: ムジカーザにて
一押し: ワイン(ソムリエセレクション)、キッシュ(池袋西武おかず市場口から入りちょっといったところにあります。)、手作りラタトゥイユ、オリーブの実(池袋東武地下10番地あたりにあります。)、チョコレートBLACK

プログラム:

(壱部)
ミヨー 弦楽四重奏曲 第1番
ミヨーはフランス生まれのユダヤ人、南プロバンスで育ちブラジルに渡ってラテン音楽の影響を受け、第二次世界大戦中はアメリカに亡命してジャズに接したという生い立ちを持ち、1974年没、案外最近の人です。フランス6人組の一人として生涯さまざまな分野で400を越す曲を作っています。彼の音楽は明るく親しみやすい作風だ言われていますが、うーん、日本人好みの演歌調のメロディがない分、?となることも。それでもこの曲を聞けば、それぞれの楽章でなんだかフランスの風景の絵画を鑑賞しているような感じです。

ドビュッシー 弦楽四重奏曲
ミヨーから言えばおじいちゃんにあたる世代、ちょうど20世紀の境目の時代、伝統的なクラシック技法に反旗を翻して、印象派の作曲家と呼ばれ、世紀末の文学、絵画、東洋(インドネシアのガムラン音楽など)にも深い関心を示した、偉大なフランスの作曲家です。もちろんミヨーもその影響たっぷりです。フランスの紙幣に肖像画が印刷されているので、日本でいえば福沢諭吉くらいの足跡をフランスに残したんでしょうね。弦楽四重奏曲はただこの1曲、テクニック的というよりは、その和音の美しさを形にするという意味で難曲、チェロと1stヴァイオリンが朗々と旋律を奏でる間に、2ndヴァイオリンとヴィオラがきらきらと装飾を施す1楽章、ピッチカート奏法を織り交ぜて楽しい2楽章、甘く切なく繊細なメロディが心に染み入る3楽章、音の渦に放り込まれて異空間に立っているような4楽章、名曲です。

(弐部)
愛、それは (春奴編曲):昨年、20年ぶりに復活した宝塚のベルサイユのばら、ちょうどその第一期世代のメンバーたち、盛り上がりました。そして付いた定期ライブの副題、弐部の最初にはあの有名な旋律、そしてヴィオラで「愛の賛歌」を謳いあげます。
It's only a paper moon  (雪之丞編曲):映画ペーパームーンの主題歌、主演の子供が遊園地の写真館でダンボールの月にまたがって撮影するシーンが印象的、あなたがいればうその月も本当になるのよという歌詞です。この曲を雪之丞がクールにかっこよくアレンジしました。
First Love  (雪之丞編曲):日本人ならもはや知らない人はいない? 宇多田ひかるの大ヒット曲、彼女の歌のバックの弦楽セクションに参加したメンバーもいます。
Love (晶編曲):最近、すっかり柔らかくゆったりと愛情いっぱいの晶がアレンジしたこの名曲、どこかのCMで流れていてすっかり耳なじんでいます。
My heart will go on  (山本純編曲):映画「タイタニック」のこの愛のテーマは、今、色々なアーティストによってさまざまな楽器でカバーされています。これを弦楽四重奏でお届けしました。
コーヒールンバ  (春奴編曲):南米のホセ作曲のボサノヴァであるこの曲は、ザ・ピーナッツや井上陽水にカバーされてすっかり日本でも有名になりました。春奴が、これをちょっとジャジィにアレンジしました。
Flying Heart (春奴作曲):相変わらず春奴の作る曲は難しいとメンバー内で悲鳴の声が今回もあがりました。上に向かって跳ね上がるような主題が、ちょっと疲れ気味の気分も元気にします。
アメージング・グレイス (春奴編曲):イギリスの賛美歌がアメリカに渡り開拓時代の貧しさを支えたとか。美しいメロディーが忘れられないこの曲を、愛と祈りを込めてお届けします。
All of Me (山本純編曲):今や、ザ・芸者ストリングスの定番となったこのジャズのスタンダード。本当はスローテンポの曲ですが、芸ストはのりの良さで勝負。
カバティーナ (ディアハンターのテーマ) (篠田元一編曲):アンコール曲。しっとりと美しい旋律と流れで本ライブを締めくくりました。

壱部
弐部