「ハイサイ チューウガナビラ!」

8月22日、東京は32度。うだるような暑さだ。
羽田で沖縄の温度を見ると同じ32度。

4時過ぎ沖縄到着。
今回は芸妓4人にマネージャーとしてだんなはん、休暇でおんちゃんと里海。という御一行。

那覇空港に到着すると、「エスプレッソさま」こと本若さん御夫妻が笑顔で出迎えて下さる。
「東京も暑かったでしょう?」
とおっしゃる奥様に
「はい、沖縄の方が風もあるし涼しいです〜。」
と芸妓達。

皆でワゴン車に乗り込みまずはそのまま琉球新報社に表敬訪問。
翌日の新聞に出して下さる記事の取材と写真を撮って頂く。


その後ホテルにチェックアウトして、その後は、本若さんのお友達の経営する、素敵なお店に連れて入っていただく。ここの御主人は20年間アメリカにいらした方でその間に集めたポートレートやサイン入りの写真が一杯。すっごくアメリカンでオシャレなお店。ここにチラシをおいて頂いていたのだ。

私達は機内でしっかり食事をしていたので飲み物だけいただいたが、晶一家はお腹が空いていると言う事で、ハンバーガーを頼んだ。これがおっきい!おいしい!

御主人といろいろ話し込んでいただんなはんが「すごい価値のある写真ばかりだよ、ここはすごい!」感心しきり。


本若さんと別れた私達は町をぷーらぷら。
晶ちゃんが調べてくれてた飲み屋さんに。

先ずは
「オリオンビールの生人数分!!!」
そして
「かんぱーーーい!明日からよろしく〜!」
「お〜、オリオンビールって甘いんだね!」
芸妓達4人はそれぞれ仕事で沖縄に来た事があるが、男性陣2人は初めての沖縄。
メニューをみても「これ、何?」とわっくわっくだ。もちろん芸妓衆もわっくわくだけどね。

じゃあ〜、料理は。。。
「ゴーやチャンプルでしょ、海ぶどう、島らっきょ、もずく酢、。。。。」
これがうま〜〜い。特に島らっきょはすっかり気に入ってしまい、4回ぐらいお代りしたわ。そしてビールの後は泡盛ね。
泡盛のメニューを見たけど、
「おにーさーん、種類が多過ぎてわからないんですけど、お勧めは何?」
と聞いてそれぞれ飲んでいたんだけど、途中から

「ねぇ、こんなに飲むなら1升瓶で頼んじゃったほうが早くない?」
「さんせ〜!」
ってことで「残波」の白を頼む。
ここで紅玉ママの登場。
「はい、飲む人、全員ね、ロック?」
とテキパキと仕切っていく。さすがです!
その横で僭越ながらもチーママさせて頂く私。

こうして沖縄の夜はあっという間に過ぎた。


23日

今日は「芸者ストリングス、私達って(自称)アイドル?」の巻きの日。

朝、本若夫妻がホテルに迎えにきて下さり、まずは那覇市役所に表敬訪問。


市長さんはあいにく出張中だったが、助役でいらっしゃる伊藝さんという女性からいろいろお話を聞かせていただいた。
「沖縄では今、役所の方もみんな沖縄の織物『かりゆし織』でできたものを正装としているんですよ。これは涼しいので冷房も必要異常に強くしなくていいですし。」
これには「沖縄に来てからネクタイした人って見てないんだよなぁ〜」と言っていただんなはんも納得。東京でも見習ってほしいものだ。

表敬訪問を終え、その後は市役所のロビーでお役所コンサートだ。
ちゃちゃっと音響チェック、譜面代の配置等をすませ、着替えて準備。
その時本若さんの奥様が私達に
「これ覚えておくと良いですよ」とメモを渡して下さった。
そこには
ハイサイ チーウガナビラ→はい、お元気ですか?
沖縄をイッペーキニイチョウイビーンドウ→沖縄をとても気に入っています。

など書いてあった。頭の悪い私達
「ハイサイ チューウガナビラ」
しか覚えられなかったのだが、これを言うだけで、みなさん本当に喜んで下さる。
本若夫人の心遣いに感謝である。
ロビーコンサートは、本当にそこにいらっしゃる方々が、本を読みながらとか、たまたま通りかかりました、とか、ちゃんと聞いています。という方々、皆さんリラックスして聴いて下さり良い雰囲気だった。

終わるとすぐに車で「琉球新報社」へ。今夜の夜の「シネマの旅」の会場はここ。
ここで音響のチェック。音楽ホールではないのでなかなか苦労するが、スタッフの皆様も私達の要求にできるだけ答えようとして下さる。チェックを終え、今度はすぐ近くの「沖縄テレビ」に。今日のニュースに出して頂くためだ。
先ずは演奏のためのマイクチェック、そして今度は衣装に着替え、キャスターの方々と話の内容の打ち合わせ。
「今日のお昼のお役所ライブでは何を弾かれたんですか?」
春奴「え。。。っとバイオリン。」(ハリセンでバッコーン!)
などと答える私達に
「みなさん、お話もおもしろいですね〜。」
「いえいえ、わたしら、本番になると全然しゃべれませんから。」
と言う事で、いろいろな打ち合わせを終わり本番までお顔の塗装工事。

生本番と言う事で緊張気味の私達。
でもキャスターの方々というのは凄い。後3秒でもきっちり時間でまとめる。
プロの技に拍手。
打ち合わせ中に「雪之丞は濃い顔が好きだから沖縄の男性大好きなんですよ」なんて雑談があったのだが、本番でも
「雪之丞さん沖縄の男性がお好きだそうで、」とふられ
「はい、花婿募集中です!」とついつい言ってしまったわ。
でもなしのつぶて。どう言う事?
そして1曲演奏をし、「ふぅ〜、緊張した〜。」
でもキャスターの方々もとても気さくで楽しい経験となった。

その後また琉球新報社のホールに戻り「シネマの旅」コンサート。
バックには本若さん手作りのかわいいチャップリンの絵が2枚。ホールの周りも素敵なポスターでいっぱい。
「昔の女優さんて本当にきれいだったんだね〜」と4人でしみじみ。

忙しい1日を終え春奴が行ったことがあるという飲み屋さんへ。
ここで偶然、沖縄テレビの方々とお会いし、マネージャ−のだんなはんはまたもや名刺交換等忙しい。
そして今夜もオリオンビールから始まり後は昨日と殆ど同じ飲みっぷり。
ここで食べた「沖縄パスタ」というのがおいしかった。
さっそく芸スト料理班春奴、紅玉が「なんだろう?」と舌調査をはじめたがわからず。
店に方に聞いたらなんと「よもぎ」だそうだ。へぇ〜、へぇ〜。


24日

今日は夜のハピネスハーブガーデンでのコンサートだけなので昼はそれぞれ好きに過ごす。
晶一家、春奴、だんなはんは砂浜に行ってきたそうだ。

夕方、本若さんの運転する車で本日の会場である「ハピネスハーブガーデン」へ。
入り口にはコンサートの看板。
その横に「ただいま芸者ガールズのテープを流しております」とのはり紙。
思わずみんなで大笑い。


ハピネスガーデンの中はいろいろな植物が一杯。

綺麗な色の花や、レモン、マンゴー、ドラゴンフルーツなどなど、果物もいっぱい。
とても癒される空間だ。
ここにも本若さんが映画のポスターをところどころに配置。ムードを乗り上げる。
本番の直前には突然の雨。
雨女カルテットの本領発揮?

そしてハピネスハーブガーデンでのコンサートが始まる。
ここでのコンサートはとっても和気あいあいとした雰囲気で、お客さまもニコニコしながら私達の演奏を聴いて下さる。それを見るとわたしたちもニコニコしてしまう。
ニコニコの相乗効果だ。本当に雰囲気の良いコンサートだったと思う。
しかも皆様CDも買ってくださり、結局3日間を通して持っていったCDの殆どが売れてしまった。沖縄のみなさん。ありがとう。

コンサート後ゆっくりしていると、ハピネスの方が
「みなさん、ドラゴンフルーツの花が咲いているから見にいらっしゃい」
と声をかけてくださった。
これが美しくって。。。暗闇に浮かび上がる白い花。
しかも夜にしか咲かない花なので、従業員の方々も見るのは珍しいらしく、みんなで写真を撮っていた。本当に貴重なものを見せて頂いた。

ホテルに帰り、今日は遅いからということでホテル近くの飲み屋さんに。
メニューは毎日飽きもせず、同じ。
特筆するとすれば、おんちゃんが頼んだ沖縄の地酒。
沖縄に日本酒を作るところがある自体驚いたが、これがまたおいしい。「粱明」というこのお酒。この暑い中苦労して作っているんだろうね〜。と大切に飲ませて頂く。


25日

今日は沖縄ツアー最後の日。
ホテルから離れた「こどもの国」というところの野外ステージで弾くため、8時にはホテルを出発しなければならない。それでもしっかり朝食をとる私。朝食を食べている所にだんなはんも登場。
「なんか、こっちに来てから朝もしっかり食べれちゃうんだよね。」
とみんな体調も万全。

そして会場に着いたのだが9時だというのにもう日射しが強い。
沖縄で感じる事は同じ温度でも太陽がじりじりと照りつけるこの強い日射し。


サウンドチェックを始めるが、朝食を食べる暇がなかった紅玉と晶は少々バテ気味。
(春奴はいつのまにか素早く朝食を食べていた。さすが)
う〜ん、スタッフも日焼けした美男美女。いいねぇ、いいねぇ、沖縄。
野外、結構好き、美男美女好き、朝食もりもりの春奴と私はテンション高め。

そして10時から30分のステージ。
途中トークをしていて、話を振ろうと晶ちゃんを見ると膝の上にマイクのっけたまま
「ぼぉ〜〜〜〜〜〜〜。。。。。」
だめだぁ。うーん、朝食って大切。

ステージが終わると紅玉はそのまま空港へ。
3日間お疲れさま!気をつけて帰ってね。と紅玉を送りだす。

本若婦人が「この後バーベキューがあるから食べていったらいかがですか?」と勧めて下さったのだが、その後どうしても水族館に行きたかった私達は申し訳なく思いながらも辞退させて頂き、本若夫妻ともここでお別れする。

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本若ご夫婦には本当に気を遣って頂き、お世話になりました。
私はもともと沖縄が大好きなのだけれど、その沖縄に「ザ、芸者ストリングス」という形で来ることができて本当に嬉しかったです。
私達が沖縄に来るまでにいろいろ動いて下さり、町中で見かけるコンサートのポスターや、市役所でのお話でひしひしとそのお気持ちが伝わってきて、ここまでして呼んで頂いた私達は本当に感謝の気持ちで一杯です。
本若さんのシネマに対する愛情も、自分の手で運ばれたポスターや手作りのチャップリンの看板からすごいなと思いました。
私達はこの沖縄ツアーで、本当に何かしらカルテットとして成長したのではないかと思っています。
我がままな私達故、いろいろ戸惑われた事も多いと思いますが、お気遣いいただいた事忘れません。
またいつか沖縄にいける日がくる事を願ってます。
私達「沖縄イッペーキニイチョウイビーンドウ!」

p.s.
奥様、島ラッキョウありがとうございました。家に帰ってから一生懸命剥いて美味しくいただきました。翌日4人で会ったらみんな爪のあいだに土が。。。(笑)
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さて、本若夫妻と別れた後、仕事を離れてオフの時間に。何をしたかって? それは”沖縄お遊び編”でどうぞ!