〜世界一周クルーズ豪華客船船仕事〜



ひょんなつてで 4 月 1 日から 10 日まで世界一周クルーズの横浜出航からシンガポールまでの 10 日間のうち 2 日間 2 回ずつのメインショー、別の 2 日間ティータイムコンサートという仕事が舞い込んで来た。
メンバーに予定を聞いた所、晶がどうしても行けないという事で 4 年間 S ・H さんのツアーで一緒にまわった夕舟に頼む。オッケイ!!

初めての経験である。まず心配したのが船酔い。お酒を飲んでふらふらになるのとは訳が違う。
逃げ場が無い。皆でしっかり酔い止めの薬を購入して挑んだんだけど最初の日に飲んだっきりで穏やかな航海(珍しいんだって。私達の行いがいいのよ)に恵まれ船酔いのふの字も無く元気一杯優雅な生活を満喫!!


日記にするととても長くなるので項目挙げてのレポートです。


『荷物の詰め込みに眉間に皺』

事前に御乗船になられる方へのパンフレットを読んだ。
ドレスコードたるものがあるらしい。
つまり、指定された日の指定された時間帯はこの服を着てねという事。
ジーンズが基本夕方以降は着ちゃダメ。毎日を比較的ジーンズで過ごす紅玉以外の 3 人はここではたと考え込む。春奴はスパッツに A ラインのチュニック基本。トレーニングウエア、ジーンズは 1 本かな。靴も悩む。本番用靴とフォーマル用靴、船内歩き回る靴。履いて行くのはスニーカー。 ドレスも 3 着。

そして一番の問題はお酒。お料理は無料なんだけどアルコール類はお金がいる。
事前に荷物を送った夕舟、しっかり箱ワイン白赤 3 つ。紅玉、箱の焼酎 1?。
春奴は荷物に入りきらなかったので船内で買う事に(いいちこの瓶一本買った)いつもの晩酌で割る様にとシークワサの原液は持って行った。雪之丞、船内でビール(免税で 1 本 200 円)。
10 日間の旅って滅多に無い。みな大きなスーツケースである。はぁぁっっ〜〜〜〜!!
(by 春奴)
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『出航だぁ〜〜〜』

出航1 出航3 出航12 出航15 出航17 出航25
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『お部屋は素晴らしくってよ』

覚悟していたのよー。一番狭いお部屋で丸窓でってのを。
ところがあら素敵!!ベットが二つ並んだ奥にちょっとした仕切りがあってソファとテーブルがあってドアがあってバルコニーに出れるの。そこには白いデッキチェアー?

朝起きてまずするのはバルコニーに出てぼーっと海を眺め気温を確かめ体が目覚めて行くのを待つ。
夜は格好の部屋飲み場所。私達のお部屋は隣が隣接していたため私達のお部屋しか隣接していない角部屋の雪之丞&夕舟部屋が毎晩の宴会場になってね!!
最初のうちはとっても乾燥していて紅玉と二人でタオルを湿らせてそこら中にかけたりポットを開けっ放しにしておいたり(夜中は音がうるさいの)、 そして楽器が心配で(微妙なのよ)加湿器とうとう借りたりと大変。南下と共に加湿器はいらなくなったけど!!
(by 春奴)

部屋6 部屋7
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『お稽古は大事』

メインショーってのは実は普通のコンサートだった。沢山のお客様がし〜〜〜んと聞いて下さる。
船でも練習出来るからと聞いていた。
お稽古しましょそうしましょ!
書き溜めた日記を見ると相当お稽古してる。
2 日 11 時から 13 時、 3 日 10 時半から 13 時まで、 4 日 10 時から 12 時まで(この日はショーの日だったので 15 時から16 時までゲネプロ)5 日は全体練習はオフにしたけど個人練習でそれぞれにお稽古、 6 日 10 時から 12 時まで、7 日 10 時半から 12 時半(この日も本番のため 15 時からゲネプロ)8 日 11 時から 12 時まで。

他に皆、仕事していないじゃない。真っすぐ一つの音になっていくのを感じるの。
効率いいのね〜〜。指もある程度回るようになっていくのね(ティータイムコンサートの時ディヴェルティメントを弾いたんだけど凄い速いテンポで弾き出してきゃーって感じだったんだけどちゃんと弾けたぁ〜〜!)

楽器持たずのバカンスもよいけど私は何か音楽、バイオリンに触れていてのバカンスがいいなぁ〜〜。

お稽古121
(お稽古していたカラオケルーム。でもばんばんに音漏れるのさ)
(by 春奴)
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『本番は揺れの中』

メインショーはメインラウンジ。社交ダンス場にもなりゆったりソファがぐるりと囲むフロアに小さなステージを作っての会場だ。絨毯である。天井も低い。全く響かない。本当に響かない。
一応ピックアップマイクを 4 つ持参した。それで音をひろってもらいスピーカーから薄く出してもらう。
かわりばんこに音聞きにいってうーむ。お願い、もっとリバーブ(うわ〜〜んって響くやつ)かけてね、と音響さんに頼む。
一日目の本番はちょっと揺れた。進行方向に向かって U の字型にセッティングするのが普通の弦カルの並び。船って横揺れなの。だから内声担当の二人は横に揺れる為、あれ、弓が足りないわ、短いわ程度。
1Vn が大変である。バイオリンって指板と駒の間の 5 センチ程のスペースを弦に直角に擦らなきゃいけない。
縦に揺れるから 5 センチのスペースからはみ出ちゃうわけね。音がすべっちゃうの。専門用語を使えば指定がないのにスルポンティチェロとかスルタストになっちゃうの。

本番63
ティータイムコンサートは 5 階のエントランスホールで白いピアノが置いてある少々狭いスペースでの演奏だ。けどここは 10 階まで吹き抜けになっているので生音でも充分響く。
しかし狭い。チェロ以外は立って弾く事に。するとやはり揺れを感じるのね。本番用の踵の高い靴を履いて踏ん張る。
2 回目は素足で靴履いたわ。(滑らないように)そしてふくらはぎが筋肉痛!!
(by 春奴)

本番51 本番118
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『人生バラ色のお客様』

乗船される方々はさまざまである。600 人程。一つ屋根の下で 3 ヶ月暮らす訳である。若い人はいない。(あ、一組だけ若い新婚旅行かしらん!?どこぞの御曹司かしらん?と皆で想像張り巡らせたカップルがいたわ) 大体私達の親世代である。元気である。特におば樣方がパワー一杯!
3 日目あたりからもうグループが出来てきてお茶飲みグループ、社交ダンスグループ、フィットネスグループとかいろいろである。ライティングルームとかライブラリーを覗いてみたら人はいるのにし〜〜んとしている。全員おじ様である。はにかみ屋さんとか引っ込み思案屋さんとかはどうしているのかな?
この旅でいっぱいお友達も出来て性格も変わって人生バラ色になればいいよね。
人生バラ色・・・2 回目のショーの時「バラ色の人生」って曲を演奏したんだけどその前にマイク持って「皆様の人生は何色ですかぁ?」って聞いたらブルーって答えた方が・・・。いやいや空と海が青かったから船の人生は青って言いたかったんだよね!!??

サウナで一緒になった方でちょっと高倉健に似てい相当体鍛えているおじ様に出会った。思わず話しかけたら気功、太極拳、ヨガ、いろいろやってきてこれが普通なんだって。メタボとかには無縁なのね。全館ジムもあり温泉もあり飲食もありハワイアンムードで統一されている所がありそこに通っているというおじ様も。もしかして経営なさってる?

ともかく高額な船代をはらって乗船なさっている方々は余裕があってね。一回ショーをやるとお客様に顔を覚えられてしまって昼間はすっぴんで歩いているのに関わらずお声を掛けて下さる。いい音楽を聞かせて頂いてありがとうございます、弦楽器ってとても美しい響きがするんですね、 4 人が楽しそうに弾いているからこちらまで楽しく聞かせて頂いたわ、等等。
その度に皆で極上スマイル、にっこり優雅にお辞儀してありがとうございます。庶民派って言葉は船内を歩く私達には枠の外。

老後に夫婦で仲良くゆったりバラ色気分の世界一周クルーズいかが?
(by 春奴)
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『高級ホテル仕様の船内』

船内32ボートデッキ 船内37プール 船内38ジャクジー 船内39ジム 船内44茶室 船内45ゲームルーム 船内49ショップ 船内50ティーラウンジ 船内53ライブラリ 船内58メインダイニング 船内120寄港した世界各国港の紋章 船内246トップラウンジ 船内94メインホールでの船長さんはじめとするクルーの挨拶
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『避難訓練となかなか見れない操舵室』

ボートが足りないんなんてないよね。タイタニックじゃないんだから。しっかりしてます!さすが!
クルー、スタッフ、お客様、全員揃っての避難訓練は船上生活一体感です。

操舵室88

操舵室は面白かった。滅多に見れないじゃない。開放の時間があって 2 時間位の枠なんだけど上手くお稽古の時間をずらしつつみんなで見に行った。
まあるい舵はもちろん無い。ハイテクである。両手挙げて万歳しちゃうような機器の数々。それでも常に人がいて真っすぐ前を向いて何か異常はないかとすくっと立っている人が昼夜関係なくいる。
おじ様見慣れた目に珍しく若くてカッコいい青年がいた。サングラス掛けていたからよく顔解らなかったんだけど私的にはキャ〜〜〜〜である。もう一回会えたらいいなと次の日も行った。しっかり写真撮ってもらって後で紅玉と現像した写真見たら別人だぁ〜。若いは若いんだけど一日目の青年がいいのよ〜?
(by 春奴)

操舵室138 操舵室140 操舵室141 操舵室147
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『美食三昧医食同源』

さて、乗船するにあたって揺れの中で楽しく食事が出来るのか?(本来なら、楽器を上手く弾けるのか?)という不安がつきまとっていたが、何のことはない、穏やかな波に恵まれて一流シェフの料理を 9 日間も堪能できた。お客様と同じ時間帯にスタッフ席で食べるのだが、あたりを見渡して驚いたのは、誰一人として揺れを気にせずに過ごしていることだ。リピーターもけっこういるようで、こういう世界があるんですね〜。

記念すべき 4 月 1 日の夕食は洋食。
8 人がけのテーブルに各自セッティングがしてあり、所狭しと次々料理が運ばれてくる。

アラスカ産スモークサーモンと小蕪のミルフィ−ユ仕立て青葱のソース添えブロッコリーのクリームスープ、甘鯛のグリル、じゃが芋のパイ皮仕立てオレンジソース添え
A:牛テンダーロインステーキ青胡椒ソース

B:黒豚ヒィレ肉ソテーマンゴー風味のソース

から選択。

サラダ、ホームメイドパン、苺のクレープ、コーヒー又は紅茶

美食60 美食61 美食62
フレンチだけれどくど過ぎず、ソースにこくがあって素材の新鮮さもあり、どれをとっても感動!
ご高齢のお客様に、シェフの心使いが伝わる優しい味付けである。

一夜明けての朝食はビュッフェスタイル。
ただし、和食、納豆の希望はボーイさんに申し出る。因みにボーイさん達は、ほとんどがフィリピン人の若者で、飛び切りの笑顔と滑稽な日本語で迎えてくれる。とても気持ちのいいものだ。まだ日本なのに外国のホテルに居るかのような雰囲気!


美食212


そして、目の前には広大な海!

はじめは、一日 2 食という話だったが、昼食もしっかりデザートまである献立。
魚の粕漬け、ちらし寿司、ハンバーグ、麺類・・・
(実は恒例部屋飲みで次の日の昼食当てクイズをして盛り上がった。3 日の昼食、炊き込みご飯と茶蕎麦。紅玉〜炊き込みご飯 、夕舟〜ちらし寿司、雪之丞〜お蕎麦、春奴〜親子丼、紅玉、雪之丞大当たり!!で、次の日はちらし寿司と言ってた雪之丞連続 2 日大当たりぃ〜〜)
美食90
4 日(金)前日、メンバーの一人が「明日は金曜日だから、カレーかもね。曜日がわかるように、船では習慣なんだって。」と言い出した。
そして当日、予想がはずれる。多分この先ずっと、そうゆうワンプレートのものは出ないのだろう。凄いメニューの多さに脱帽!

日にちは戻って・・・
4/2 和食

春菊のいくら和え(意外な取り合わせ)
縞鯵と桜鯛の松笠造り
鴨肉の治部煮と大根の風呂吹き(金沢の郷土料理)
鰆の柚子庵焼き
鰯と蛸のつみれ紙鍋
和風サラダもろみ味噌添え
吸い物、香の物、ご飯、桜風味のババロア

美食84

こんな風に、洋食と和食が交互に 9 日間続くのである。

季節感、旬を逃さず、飽きさせず、ランチョンマットにも桜の模様が施されている。
しかし、食料庫はどんなふうになっているのだろう?
600 人からの食材をどんなふうに貯蔵しているのか?調理台や加熱法は?
中華料理が 1 度も出なかった・・ということはガスではない?

それに意外だったのは、お造りがわりと出たことだ。

紅とろ、ひらめ、はまち、アマダイ、甘エビ、平目昆布〆。
おそらく、ハイテクな冷凍と解凍にちがいない!つまに、解凍の跡がみじんもないのだ。
素晴らしい!お見事!
本当に全てのメニューと写真を載せたいのだが、省略させていただきまして、個人的に印象に残ったものをご紹介。

菜の花と浅蜊の辛子和え
春キャベツと浅蜊の酒蒸し
黒豚と三陸産昆布の豆乳しゃぶしゃぶ
そして!
本番の日の部屋で食べた、海鮮のフライ!
(伊勢海老は泣かせたよ〜。衣に繊細な塩味がついていて
全く脂っこくない。)
本番の日は夜の 9 時にお客様と同じメニューでお弁当になってお部屋にセッティングされる。
すっごくよく出来ていてワインかなぁ〜日本酒かなぁ〜焼酎でもいいかもと部屋飲み豪華弁当と共にという申し分のない状況!!

美食133 美食175 美食205

毎日、毎日感動させていただいたシェフのみなさん、ありがとうー!
そして、優しい笑顔で出迎えてくれたボーイさん、ありがとう〜!
(by 紅玉)
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『エンターティメントとお教室』

お客様を飽きさせないため夜 8 時頃に配られる次の日の予定を書いた船内新聞(これを毎回作って印刷するのも大変だろうな)に目を通すといろんな行事がある。
教室・・ストレッチ、デジカメ、英会話、ダンス、講義、等。
ゲームタイム、アートクラフト、全部挙げようとするときりがない。
メインショー、メインショー出演者による教室(マジシャンとソプラノ歌手がいたのでマジック教室と歌声教室ね)、ラウンジピアニストの演奏、船専属バンドの演奏。

そういう人達とまず仲良くなる。食事の時必ずスタッフ席というカードがあるテーブルで食べるから。
ダンスのご夫婦の先生はもう 11 年目だとおっしゃっていた。
ストレッチの先生は若い(といっても 30 代!?)女の人でコンテンポラリーダンスをやっていて私の知り合いのバイオリニストと共演した事があるという。世の中狭い。
デジカメ先生はちょっと大丈夫?と思うような割と年とったおじ様で(だってデジカメって時代の最先端いくじゃない)でもいろいろ教えて頂いた。物知りだ。
英会話の先生は陽気なおば様でお客様から御飯時でも気さくに声を掛けられていた。
民俗学者の先生はそれこそ自然にまつわるお話を一杯して頂き感動体験が私達を包み込んだ。
ショーのソプラノ歌手はやはり若く(でも 30 代。客層考えてたぶん 20 代とかのわっかい人達は呼ばれないんじゃないかなとみんなで想像したんだけど)ものすごい天然ボケでメニュー見てこまめってなんですかぁ〜〜って言うの。小豆(あずき)よ〜〜〜!!マジシャンはどうも朝が弱いらしく昼食からしか現れなくあまり会話もしなくぼーと見えたんだけどさすがショー見に行くと別人だわね。テーブルマジックの時間が夜 10 時からトップラウンジであって紅玉誘って見に行ってお客様のテーブル一通り回った後で最後にちゃんと来てくれて(その頃私はカクテル 3 杯ばかし飲んですっかり良い気分)ちょっと嬉しかったわ!後でシンガポールから帰る飛行機一緒だったんだけど案外おばさんはいっていて(30 代?の男の人なのよ)愛すべき人。
ピアニストのねーちゃんは偶然夕舟と同郷でローカルな話題に花が咲きジャズクラヴで深夜唄も歌うお酒もかなり飲めそうで私達と同じ色を感じたわ。ちなみに残ったお酒はぜ〜〜〜んぶ彼女にあげた。

短い間だったけどすっかりお友達ね〜〜。同じ屋根の下、食事同席、ちょっとお客様と一線を引いている連帯感!?

エンターティメント部門ってのがありそこで働くスタッフ達にお世話になったんだけどまあ皆きびきびとよく働く事。派遣からケアーから縁の下の力があってのショーだわね。
皆のお気に入りでギャグもちゃんと言ってくれる K 氏とか、喋らせると天下一品、後で紅玉と同じ年って解ってびっくりの Y 氏とか、素敵な女性がやんわりとでも要点ついての応対とか、いい環境で仕事出来たのは幸せな事ね。
(by 春奴)
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『自然に囲まれて』

神戸港を出て 2 日もたつと毎日見えるのはひたすら海だけ。
それでも真っ青な海はいくら眺めていても飽きない。

自然85 自然213

日の出は朝早すぎて絶対見れないけれど、夕方は水平線に沈む丸い太陽が美しい。東京にいると富士山にかかるサンセットしか見ることがなかったから。

自然271


午後、時間があるときにはよくデッキを歩きながら海を眺めたりしていたけど、そこでよく会うのがストレッチの先生やピアニストの方。
私が飛び魚見れたことない、というと、「えー、いっぱい飛んでるよ。あ、あれ、あれ。」
「え、あれなの?ちっちゃいんだね」
夕舟も言ってたけど、船から見ると、虫みたいに小さいの。もっと大きい魚がポーンって飛び上がっていると思い込んでいたけど。

「かもめがいっぱいだね〜。」というと、「あれはかもめじゃないんだって、かつおドリっていって、どこかの島に住んでるからあの鳥がいたらこの船の半径 何十キロ内に島があるってことらしいよ。全部先生からの受け売りだけど。」
自然161
だそうな。
この旅で国立民族学博物館共同研究員の先生にはいろいろなことを教えて頂いた。

特に私が好きだったのは夜星を見ている時間。

ある日の夕食後、「もうそろそろ南十字星が見えるから堀江先生が見に行こうって!」
と誘われてわらわらとついていった G カル 4 人。
後からストレッチの先生とピアニストのおねーちゃんが思い出し笑いしてたけど、このときの私たち 4 人の会話、鳥がピーチクパーチク鳴いているようにしか 聞こえなかったらしい。
「なんでこんなところに鳥がおるんやろと周りを見回したら 4 人が興奮してしゃべってたけど、高音で言葉には聞こえへんの。音楽家 4 人が一斉にしゃべると こうなるんやってみんなで大笑いやった!」とおねーちゃん。
音楽家ってことに関係なく、私たちがカシマシイだけ?しかもかなり?

そんなピーチクパーチクたちが先生の後について船首に行くと振るような星空。天の川もばっちり。
『うわ〜〜〜!!』
しばし、感動。


「今左の水面近くに南十字星が出てき始めてるよ、水平線すれすれのあの星四つ、わかる?」
「え〜、どれ〜?」
「あ、あったあった!」とみんなで確認。
「でもあれよりちょっと上に南十字星に形がそっくりでちょっと大きめでよく光る 4 つの星があるでしょう?あれをニセ南十字星って言って、あっちのほうが 目立つからだまされちゃうんだよ。」と先生。

「冬の大三角形もわかる?あそこに一番輝く星があるでしょ。あれがプリウス、それとオリオン座の一番光っている星ともうひとつ、光っている星(名前忘れ た)でちょうど正三角形になるでしょう。それが冬の大三角形。」

東京だとオリオン座ぐらいしかわからないものね。
でもオリオン座の周りにもあんなに星があるんだね〜。

星空を見上げているとだんだん星がいっぱい見えるようになってくるから不思議。
流れ星を見つけては「あ、願い事!」とか言っていたけど、早すぎて絶対無理!


きらきらと輝く見事な星空を見上げながら
「すっごーい、まるでプラネタリウムみた〜い!!!」
という私たちに先生苦笑い。
「こっちが本物なんだからね!」

その後日、夕舟、ストレッチの先生とピアニストのおねーちゃんと私で
「今、南側の星を見たってコトだよね。ってコトは船尾に行けば北側の星が見えるってコトだよね。行ってみよう!」
そこにも振るような星空、そして本当にきれいなひしゃくの形をした北斗七星が。
「あんなにはっきりひしゃく形に見えるんだね。」

そこで一人素朴な疑問。
「月はどこにあるんやろ?」「そういえば月って見てないよね。」
4 人は月を探して船の周りを一周。しかしながら月、発見できず。
(あとから先生に聞いた話によれば、今は新月なので昼間うっすらとしか見えない、との事。)

もう一度南十字星見てから部屋に帰ろうか。と再び船首に。

「あれだよね?」と私が指すと
「あんなに大きかったっけ?それに 30 分もたっていないのにそんなに動くかな?」

おっと、まんまとニセ南十字星にだまされちゃった。
その後無事、本物の南十字星を発見。
日本にいたら絶対見ることの出来ない南十字星を見ることが出来たのは星好きの私にはこの旅一番の感動だったかも。


こうやって星を見たりどこまでも海を見て過ごしていると心がとっても穏やかでおおらかな気持ちに。
こんな大自然の中で自分の存在なんてほんと見えないぐらい小さいんだなぁ。なんて。
だからちょっとしたことに怒ったり、悩んだりするのってばかばかしいかなって。

この真っ青な海や空いっぱいに広がる星空のような大きな気持ちを持ったまま生き続けて行きたいと思うのだけど、なかなかそれを維持するのは難しいので、 せめてパソコンの背景を海の写真にしてこの気持ちを思い出すようにしてます。

(by 雪之丞)

もうひとつ。
やっぱり先生に教えて頂いたんだけど。
シンガポールに近くなってくると赤道直下である。
昼間に日の当たる所に出てごらんと先生。なんだか変な気分になるよって。
紅玉とデッキに出てみた。
おやぁ〜〜〜、影が無い。真上に太陽があるからである。変な気分にはならないよね!と紅玉と顔見合わせて言い合う。でも離れて紅玉見ると、こじんまりしっちゃてるの。
不思議ね!!
自然215
(by 春奴)
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『寄港は意外に大変』

この日は早くに目が覚めた。なんだかきっと興奮していたのね!日の出前よ!起きたのは!
ふと見るとすでに紅玉はいない。寝起きでどこいったのかなぁ〜?ぶらぶらとデッキに行く。
いた。紅玉と夕舟。雪之丞は夢の中。3 人で夜明けよ〜岸はどこぉ〜とぼーっと眺めつつ観察していたんだけどなかなか着かないのよ。港はすぐ近く。まえーまえーよこーよこと意外に古風なマイク持ったクルーがいたりして後ろから小さな小型船が押してくれたり(へえ〜)太いロープでとりあえず固定してみたりとこれってさ、もしゲームになったら面白いかも
と考えた私でした。
(by 春奴)

寄港282 寄港298 寄港311
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『刺激物が食べたいのとシンガポール』

シンガポールの港につく朝は私以外はみな早起きして日の出や入港の様子を見ていた(そうだ)。あとね、驚いたのは前夜、最後のサンセットと星空を堪能しようと思っていたのに、デッキに出れない。
なんと、「海賊警戒」のためだそう。
いまどき海賊なんて!?と思っちゃうけど、実際その前にも何件かあったそう。
それでも私たちの想像する海賊はパイレーツオブカリビアンの世界になっちゃうよね。

私たちがチェックアウトをし船に荷物を預け、街にでたのは 10 時すぎ。
さて、どうしよう、なーんて事はなく、前日に綿密なミーティングをしていたのでばっちり。
地下鉄を難なく乗り継ぎシンガポールの街をざっと一巡り。これ、地下鉄といってもほぼ地上に出ているので街を乗り物に乗ったまま見渡せる。

窓から見える街は、とっても整っていて、そして整いすぎていて東京で言うと舞浜やお台場を見るような感じだったかな。それでも緑がたくさんあって美しい。
より整然と見えるのは真昼には日陰が無いからなのかもね。

シンガポール320 シンガポール322
そしてみんなが面白がったのは洗濯物がベランダから直角に干してあること。
どうやって干すんだか。重たそうだ。で、なぜこうやって干すか。
私が推理するに、赤道直下で上からしか陽が射さないからなのかな、、、なんて。
ベランダが狭いだけかもしれないけどね。


そして、これまで船での食事が毎日工夫を凝らしたおいしい料理のオンパレードで特に日本に帰って食べたいーものは無かったけれど、みんなの意見(舌)が一致したのが
「辛ーっくって刺激が強ーいものがたべたーい!」


でね、シンガポールって言ったら「マーライオン」でしょ?
それを見ないと(写真に収めないと)なんかシンガポールに行った事にならないみたいな感じじゃない?
なので、マーライオン公園近くの屋台村みたいなところへ。
ちょうど昼時で、会社勤めの人がいっぱい。
この辺は日本のビジネス街のお昼時の風景と変わらず。
日本のお弁当コーナーなんてのも結構人気。

シンガポール329 シンガポール334 シンガポール336
まずはティッシュを置いて席を取る。これが習慣らしい。
そして各自適当に見繕いの買出しに。
そしていただきまーす!
香辛料の利いた料理に「この刺激よぉ〜!」って感じ。
ビールには氷を入れるのがシンガポール風と聞いていたので、氷も購入。
暑いからね。ビールもすぐぬるくなっちゃうし。

そしておなかいっぱいになり、マーライオン公園へ。
マーライオンは 1 個じゃないのよ。
でも、これが「いわゆるマーライオン」というのの前で写真を撮る。これ、シンガポールに観光できましたの基本だから。

シンガポール341 シンガポール346 シンガポール351

おなかもいっぱいになり、マーライオンの写真も取ったし。シンガポールを満喫してタクシーで船に戻り荷物を引き取り。

ここで、船とも完全なお別れ。

すれ違うお客様も「気をつけて帰ってね」「ありがとう」など声をかけてくださったしクルーの皆さんのお客さまに楽しんでいただこうという気持ちもすごいと思ったし、スタッフ席でご一緒させていただいた皆さんにもいろいろなことを教えていただいて。
本当に良い旅をさせていただいた、と実感。現実の世界に戻れるかの不安になっちゃう。

そして、バスで空港まで送ってもらったものの、チェックインまでまだ数時間。
とにかく荷物を預け、それぞれ別行動。
船上でもそうだったけど、私たちは 4 人で一緒に行動していないと、
「すわっ!仲間割れ!?」と思われるらしいのが面白かった。
いつも 4 人一緒の方が怖いと思うんだけど(笑)。

そして飛行機のチェックインを済ませ夕飯。
春奴はシンガポールビーフンを食べたがっていたけれど、チェックイン後のレストランにはそれもなく残念だってね。でもおいしいサテやらカレーなんか食べてビールやワインを飲めばご機嫌。

そして 22 時過ぎ(日本時間だと 23 時すぎ)の飛行機にて無事帰国。

成田に到着、朝 7 時前。



そして成田エキスプレスで新宿へ。
その日はこれまた、中央線と埼玉線が止まったり遅れたりで新宿駅はそっりゃ〜もう大混乱。
みんな殺気立っている。

その中楽器を背負いスーツケースを押しながら通り抜け。
と、いきなり普段より気が急いている東京にいるという現実に引き戻される事になっちゃったんだけどね。



でも、気持ち穏やか、自然満喫、おいしい料理、練習いっぱい、初めての船旅、いろいろな方々との出会い。
普通には体験できない中身の濃いとてもいい経験をさせてもらったことに感謝感謝のよき船旅でありました。
(by 雪之丞)

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